腎臓病内シャント手術をした後の生活のなかで、温泉や公衆浴場へ行くような
普通の生活が出来るようになるのでしょうか?
まず、内シャント手術という聞き慣れない言葉をあなたも何だろうと思うでしょうが、
これは、血液透析を行うには1分間に約200ミリットルの血液を
ダイアライザーに循環させる必要がありますので、
これだけの血液量を確保するため、
手首近くの腕の動脈と静脈を手術でつなぎ合わせることによって、血管を太くします。
これを内シャントと言うそうで、血液の取り出し口をブラッドアクセスといいます。
内シャントは手術後2週間ぐらいたってから使用することが望ましいので、
計画的に手術を行います。
この内シャントを長期間使用していると、
血管がつまったり細くなって使えなくなることがあります(シャント障害)。
ですから、日常、内シャントを圧迫したり衝撃を与えないよう、
注意する必要があります。
もし、内シャントがつくれない人や、つまった人には動脈直接穿刺や足の付け根の
静脈にカテーテルを入れて、ブラッドアクセスにする方法が使われるそうです。
内シャントの造設したあとの日常生活ですが、
入浴などの禁止ができるわけではありませんから、
その意味では温泉なども不可能ではないと思います。
しかし人工透析の導入となると透析のある日はなかなか他の外出は難しいでしょうし、
ない日は、身体が慣れるまで疲労感や倦怠感があります。
そして、血糖値の管理などがあるなら、公衆浴場はまだしも、
温泉などは始めのうちは「禁止」などの制約も生まれるかもしれません。
実際、血管は弱い状況になっていますし、食事の制限もあります。
なかには緊忌症に「慢性腎臓疾患」とあげている泉質もありますが、
コントロールさえついていけば、生活の制限はおのずと減っていくと思います。
あなたの主治医と相談しながら、
あせらず病気に対して前向きにチャレンジしてくださいね。
○腎臓病とつきあう法―一病息災で長生きしよう (1979年)
○関連サイト:「腎臓病と食事とっておきの治療法とは?」